定年顧問

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顧問は、バイト感覚で、できる!?

顧問は、バイト感覚でできる!?

 

顧問や社外顧問と言うと 「功成り名遂げた人」 と決めつけていませんか?

確かにひと昔前は、大企業のお偉いさんやオーナー企業の経営者が、現役引退後に就かれると言うイメージでした。 もちろん今でもそういった方がたくさんおられます。しかし、私は大企業の幹部でもオーナー企業の経営者でもありません。中堅企業を定年退職した普通のサラリーマンでした。

後のことは、何も考えず退職しましたが、雇用保険が1回限りであったため、やむなく仕事を探すことになりました。しかし、仕事の選択の基準としては、フルタイムの週5日働くのではなく、週に1日か2日程度働くということでした。ですから、正社員や嘱託社員という名前で呼ばれる職種ではなく、アルバイトとかパートで働くという感覚でした。

バイトと言うと少し軽いイメージにとられるかもしれませんが、私にとっては、短時間に集中して働くというイメージでした。長時間の勤務は肉体的にはきつくなってきましたが、週に1~2日、8時間ではなく、4時間程度の短時間であれば現役時代と同じようなパフォーマンスを上げることができると考えたのです。

しかし、報酬については通常のバイトと同じ程度ということは当初から考えていませんでした。 なぜかというと、 インプットとアウトプットに関してのコストパフォーマンスが違うのではないかと考えたのです。通常のアルバイトは、1割の時間に指示(インプット)され、9割の時間はその指示に従って仕事を行います。(アウトプット)

顧問の場合も、ある程度の予備知識を得るためのインプット(指示ではなく、情報の入手、説明)は必要となります。しかし、インプットが終われば、ほとんどの時間はアウトプットそのもの(こちらからの指示もしくは提案、相談)となります。

通常のバイトの仕事は、9割が雇用先から与えられた作業をする時間になります。一方、顧問の仕事は、ほぼ9割以上が雇用先の要望に応える時間になります。与えられた作業をする時間と雇用先の要望に応える時間の評価は、同じとはいえません。

同じ時間を費やしたとしても、その時間に対して顧問の仕事は、通常のバイトの仕事の、数倍の価値がある時間ということになります。

 顧問というとお堅いイメージで、バイトとはほとんど接点がないように見えます。

しかし、応募に関する手続き等については、再就職や転職、アルバイトなどとほぼ同じ形式で行われています。

勤務日数や活動時間に関しては、内容的にはアルバイトの要件と似ている面もあります。そういったことから、顧問という仕事は、バイト感覚で応募し、バイト感覚で活躍できるシニアの仕事の一つといえます。